テレビアニメ「ルパン三世」の第1シリーズ(1971〜72年)に出てくる十三代目石川五ヱ門です。 粘土は「プロスカルプ」使用。ボディは既製品です。 (2012年5月21日) |
肌は焼いた粘土の色そのままで、着色はしていません。 目はアクリル絵の具「リキテックス」を使用。 唇は、うまく描く自信がなかったので、色はつけていません。 髪の毛はドール用のカツラで、アメリカのモニーク社の「NATALIE」のOFFBLACK色。サイズは4インチ。もとは後ろの髪の長さが揃ったボブなのですが、はさみでカット。もとの画像はこちら。 eBayでアメリカから購入。 |
後ろの絵は、ネットで画像を探し、プリントしたものをカラーコピーで拡大、数枚を張り合わせたものです。以下同。 |
畳は100円ショップで買ったクッションです。 |
これは、第1シリーズの第5話のなかの場面を再現した(つもりの)もの。 深夜にラジオの深夜放送を聞いている場面です。 ラジオは「新タイムスリップグリコ 第3弾」の「クーガー」。アンテナをなくしちゃったので、針金を指しました。 |
粘土は「プロスカルプ」を使用 | |
粘土は、今年になってその存在を知った「プロスカルプ」を使いました。日本のAmazonで購入。 今回の色は「ベビー」。 そのままでは柔らかいので、油抜き(押し花の要領で、薄く伸ばした粘土をコピー用紙にはさみ、上から重石をのせて、紙に油分を吸い取らせる)を4日しました。しかしちょっと硬くなりすぎたので、今度は柔軟剤を混ぜました。 |
造形は、ネットではアニメの画像が見つからなかったので、下写真のアニメブックをAmazonで購入し、それを見ながら作りました。 |
上から「フレッシュ」「ベビー」「ライト」。 |
「フレッシュ」と「ベビー」の色の濃さの違いはビミョーです。 アメリカ製の粘土なので、どれもピンク系なんですよね〜。東洋人にはつらいところです。 |
『中公コミック・スーリ アニメ版 ルパン三世』 (中央公論社、1992〜93年、絶版)。 下の写真のように、テレビアニメの画面をコミックに加工したもの。 |
顔は、既製の1/6サイズフィギュアより相当大きくなってしまいました。 というのも、既製のボディを利用すると、首の太さが決まってしまう。そうすると自動的に顔の横幅も決まってしまう。五ヱ門さんは、顔が細長いので、上下左右の比率で、どうしても顔が大きくなってしまうんです。 |
袴を作るのが大変だったのーーーーーー! | |
さてさて、ヘッドはどうせ管理人の造形力なんてたかが知れてますから、2日ぐらいで仕上げました。 今回なにが大変だったかというと、袴なんですぅ〜〜〜。 なにせ管理人、袴は持っていないし、家にもありません。と言うより、実物の袴を見たことなんて数えるほど、ましてや触ったことすらないんです。 要するに、袴がどんな構造をしているのか丸っきりわからない!!!! こちらに作り方が出ていたのですが、アタマの悪い管理人には全然理解できないんですぅ(笑)。 その後、ネットでいろいろ検索をかけて、ようやくのこと、『新きもの作り方全書』(大塚末子、文化出版局、1972年、2000円)という本にたどり着きました。 また、実物が無いと自分には無理だ!ということで、なんと、Yahoo!オークションで、900円で、中古の袴も買ったんですっ!!!! で、この本を見てみたんですが、やっぱり理解できない!!!!(笑) 買った袴は、中古なので、残念なことに、一部ヒダが取れてしまっていました。 本を買って1週間ぐらいして、やっとこれはこういうことかも?と思ったので、とりあえず合っているかどうかはわかりませんが(汗)、やってみました。したがって今回の袴、ヒダが正しいかどうかわかりませんっ(笑)。 生地は地元で、210円で買った中古の浴衣です。 雪駄は綿生地で適当に作りました。足の指は当然くっついているので、鼻緒の先の部分は手芸用の透明テグスにし、親指と人差し指のくぼみに引っかかるようにしたのですが、すぐ脱げてしまいます(笑)。 |
この本は『全書』というだけあって、なんと430ページもあります!!!! 男性用の袴は「男袴」という名称。これはズボン状の袴。「女袴」も載っているが、ロングスカート状(だと思います)。 |
これは試作品(笑)。 本来は、半身が5枚はぎ!!!になるが、小さい人形サイズはその必要がないので、半身を1枚で裁断。 和裁なので当然、型紙はないが、5枚はぎの完成イラスト図に、前中心、後ろ中心、ヒダの折り山、それを寄せる位置なども載っていたので、そのイラスト図を型紙として利用しました。 両半身の股上を合わせて縫ったところ。U字のカーブが股上。 手前が前身ごろ、奥が後ろ身ごろに当たる。 股上のすぐ手前が前中心。すぐ奥が後ろ中心。 いちばん手前が前身ごろの脇。いちばん奥が後ろ身ごろの脇。 なお、人形に着せて、人形を全然動かさない人は問題ないけど、管理人は上の写真のように、ポーズをつけて遊ぶのが好きなので、ヒダが取れてわからなくならないように、本番では、すそ上げした裏側に色糸で、前中心、後ろ中心、ヒダ山、それを寄せる位置に印をつけました。 |
これがヒダを折ったところです。 合っていますか???(笑) |
半身のイラスト図は、あくまで制作の理解を助けるためのもの。正確な縮尺ではないため、後ろ身ごろの腰幅(ウエストサイズ)が狭いようです。 |
次は「斬鉄剣」だっ!(笑) | |
さて、息もたえだえに(笑)ようやく衣装が出来上がり、次は「斬鉄剣」(笑)です。 普通の刀なら、フィギュアサイズにまあまあ合うものがあるのですが、五ヱ門さんの持っているのは、仕込み杖のようなツバなどのないもの。当然、市販品はありませんっ! なんの素材で作ろうかといろいろ考えました。刃は金属で作るのがいちばんいいのですが、そんなもの、管理人が作れるはずがありません。 ユザワヤをぐるぐるぐるぐるまわり、結局、刃は、細く削ってもしならないだろうということで、いちばん一般的なプラスチックの物差しを選びました。あまり柔らかい素材は加工は簡単ですが、それだと、刃が曲がってお辞儀したようになってしまう可能性が大です。 |
その物差しをカッターとプラスチック用ののこぎりで加工してラッカーで色づけ。 サヤはバルサ材の角材をヤスリで削って作りました。バルサ材は割り箸より柔らかく加工は容易でしたが、柔らかすぎて、すぐ折れてしまうし、爪でひっかくと簡単に傷が付いしまうことを発見。しかし、今回はこれでいいことにしました。 刃を収める加工は大変なので、写真のように、刃は2つ作り、短いほうはサヤに収められるようにしました。 途中、仕事もあり、結局、衣装と斬鉄剣が出来上がったのは、ヘッドができてから、1ヶ月半ぐらいたってからです。いやぁ〜、ヘトヘトです〜。(笑) |