レジン着色 (2012年1月24日)

 



不気味なマカロン(爆)のようなものをお見せして申し訳ありませ〜〜ん。
「リカちゃん立体壁飾り」で作ったシリコンの型を利用して、レジン(合成樹脂)の着色実験をしてみました。
シリコンの型にレジンの液体を流し込むと、じきに固まり、プラスチックに似たものが作れます。
レジンは通常は白ですが、ほかにアイボリーなどがあるそうです。
今回は、白色のレジンを使用。それに、着色剤を混ぜてみました。


結論から先に言うと、望みの色を出すのはものすごく大変!!!!!
また色以外にも、気泡ができてしまうなど問題ありで、望みの色、状態を出すには、まだまだ実験研究の余地が相当にあります。

この写真が実際の色にいちばん近いです。
下で、左から順に説明しています。

 

これが「リカちゃん立体壁飾り」で作ったシリコンの型です。  
これか今回利用したレジン。
「ホビーキャストNX」(日新レジン梶j。
注型用ウレタン樹脂。
A液、B液、それぞれ250g。
混合比は1:1。
かき混ぜ用のプラスチックの棒付き。
気温などにもよるが5〜10分で完全に固まる。
 

 



「Mr.キャストナー・リキッド」(鰍fSIクレオス)。
これがレジン用の着色剤。
無発泡ウレタン樹脂用。
18ml。
A液に混合して使う。A液100gに対して、
1.8ml以下。
この色は「フレッシュ1」。ごらんのように液体は透明。


同「マゼンタ」。
マゼンタという色は、一般に言う濃いピンクだけれど、この液体は深い赤。この製品は、箱の色と実際の液体の色が相当に違う。
液は、ラッカーのように固まったり分離したりすることは無いよう。


同「イエロー」。


同「シアン」。これも箱と液体の色が相当違い、シアンというより、紫がかった濃い紺色。

 

一つ目に作ったもの。
「フレッシュ1」のみ使用。
A液20gに、100円ショップで買った一般的なスポイトで4滴たらしました。
ごらんのように製品の箱の色とはまったく違い、ほとんど色はつきませんでした。パッと見には白で、よくよく見ると、薄くピンクがかかっているという出来上がりです。
これか着色剤を混ぜたA液の色。
これにB液を注ぎかき混ぜます。
原因がよくわからないのですが、こめかみのところに黄色の膜のようなものができてしまいました。

 

2つ目。
A液10g。
「マゼンタ」「イエロー」をそれぞれ1滴。
色的にはいちばん着せ替え人形の色のイメージに近いかも。
ただ、着色剤を入れたあと、A液でのかき回しが足りなかったのか、写真ではわからないのですが、相当に色むらができてしまいました。

 

 

3つ目。
A液10gに「マゼンタ」「イエロー」それぞれ1滴、それに「シアン」を爪楊枝の先にほんのちょっとつけ、それを液に浸ける。「シアン」の色は強いので、ちょっとだけ使用するために、スポイトではなく、爪楊枝を使用。
ただ、スポイトの1滴の量が、力加減などでいい加減に出てしまうため、「イエロー」より「マゼンタ」が多かったよう。

 

4つ目。
これは大失敗!
A液の量は同じですが、「イエロー」より「マゼンタ」のほうが色がハッキリ出るようなので、「イエロー」2滴、「マゼンタ」1滴にしたまではよかったのですが、「シアン」の量が多すぎ! 爪楊枝をA液に浸すとき、浸しすぎてしまいました。
おまけに写真のように気泡がいっぱい!!!
この気泡はA液とB液が混合する際、沸騰してできてしまったもののようです。
また、爪楊枝は木なのですが、木を液に浸けると、混合のときに影響が出ることがあるらしいのです。それもあるかもしれません。

 

5つ目。
A液10g。
4つ目で大失敗したため、今度は慎重に、「イエロー」2滴、「マゼンタ」「シアン」はともに爪楊枝で、少しずつ入れていきました。
アイボリー色の強い肌色です。
写真ではわかりにくいのですが、細かい気泡ができてしまいました。
着色剤を混ぜたA液です。
オレンジ色です。レジンが白色なので、仕上がりは、これが薄まった色になる。

 

 上の実験のように、希望の色を出すのは、相当難しいです。
 まず、一般的なスポイトでは、1滴といっても分量がいい加減になってしまうので、もっと正確に、細かく液を落とすことができる用具が必要。
 さらに、レジンの白色で、色が薄まるため、それも計算しないといけません。
 また、爪楊枝は避けたほうがいいのかも。プラスチックの細い棒などを利用したほうが賢明みたい。
 それと、今回、A液は、もちろん、そのつど新しい紙コップに替えていますが、B液はずっと同じ紙コップを使いました。これも、そのたびに新しいコップを使ったほうがよさそうです。

 

   
   
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