●「プロスカルプ」 (2012年4月8日)

 

 アメリカ製の焼いて固める粘土「プロスカルプ」です。
日本のAmazonで購入しました。メーカーのサイトは
こちら(英語)です。

 色は全部で4色。今回試したのは、いちばん色が白い「ライト」です。

 使用感は、一口で言うと、「スーパースカルピー」を柔らかくしたような感じでした。管理人にとっては、造形するにあたってかなり柔らかいと思いましたが、悪くはありません。
 今のかたまりに新たにかたまりを載せなじませる「同化」は、スカルピーよりやや劣ると思いましたが、根気よく指の腹やヘラでなじませてやると、やがて一体となります。なじませるさい、「スーパースカルピー」だと、なじませている部分がバラバラの粒子のようになり、白っぽくなりますが、この製品はそういうことはありません。
 また、出っ張っている部分を指やヘラで少しずつ押していく「移動」も良好です。

 今回は下の写真のように、1/6サイズのヘッドよりかなり大きいヘッドで試してみました。管理人がこの粘土で1/6サイズを作るには、柔らかすぎてちょっと難しいと思いますが、造形能力のある人なら、柔らかいスカルピーと思って使えば、問題ないのでは。

 また、まだ「油抜き」をやっていないので、これからやってみようと思っています。
 「油抜き」は、押し花を作る要領と同じで、粘土をなるべく平たく伸ばし、コピー用紙の間に挟んで、上から本などの重石を載せる、紙に油がにじんで出てくるので、コピー用紙は毎日換える、という方法でやっています。管理人はスカルピーの場合、これに1週間かけています。


 焼いたあとの感じは、スカルピーとほとんど同じですが、スカルピーは色の濃いところと薄いところができ、マーブル模様のようになりますが、この製品はまったくそういうことがありません!!!! そのまま人形の肌の色として使えると思います!



 ただ、まだ1色しか試していませんが、人形の肌としては、かなりマットだと思いました。管理人が求めているのは、着せ替え人形のソフビ(塩化ビニール)のような感じですが、それとは、正反対とは言いませんが、かなり遠い感じです。艶の無い陶磁器のような感じと言ったらいいでしょうか。新「フィモ・プッペン」のような透明感、つややかさは無かったです。ただ、人形の肌に求めるものって人によって違いますから、メーカーのほうも、もともとマットな仕上がりをねらっているのかも。

 管理人は焼いた粘土をそのまま肌として使いたいので、その点では、今のところ、この製品が最良でした。スカルピーは、原型を作るためや、彩色を前提とした製品なので、焼き上がりの色や質感には頓着していません。新「フィモ・プッペン」はチューインガムのようにあまりに柔らかく、また「同化」もしないので、管理人のように、粘土を継ぎ足し継ぎ足しして作っていくやり方はできないと思います。
 この製品のほかの色も買って、油抜きして、1/6サイズに挑戦してみようと思っています。

 

Amazonに掲載されている写真は、実際とは相当色が違います。
これはいちばん色白の「ライト」。なるべく実際の色に近くなるよう努力したんですが、なかなかうまくいきません。下の写真のほうが色が近いかな。
色はピンク系です。
アメリカの製品なので、白人の肌の色を前提としているのか、かなり白く、このままで使うのは難しいです。
焼きあがっても焼かないときと同じ色になりました。
 


焼き上がりのもの。
左より「スーパースカルピー」、「プロスカルプ」、新「フィモ・プッペン」。
新「フィモ・プッペン」は艶と透明感があるんですが、写真がうまく撮れず、質感がわからずすみません。
 
右が今回試しに作ってみたもの。
赤ちゃんの顔のつもり。左が1/6サイズフィギュア。
「川島永嗣さん2」と同様、中に芯を入れて作りました。粘土が柔らかいので、管理人は、芯無しで作るのは無理でした。


 

   
   
   
inserted by FC2 system