●子供のころのおもちゃ屋さんの思い出 (2011年2月6日)

 

 小さな子供のころ、なにがいちばん楽しかったかといえば、それはやはりおもちゃ屋さんに行くことでしょう。
 管理人の家は、JR千葉駅に近いので、当時、家からいちばん近いおもちゃ屋さんというと、国鉄千葉駅の駅ビル(
昭和38(1963)年開業)の地下にある、小さな小さなお店でした。タミーちゃん、スカーレットちゃん、初代リカちゃんなどはおそらくこのお店で買ってもらったはずです。
 相当あしげく通ったとみえて、今でも、ほんのわずかながら、店のなかの様子を覚えているほどです。初代リカちゃん発売の翌年の1968年に登場した「ハイファッション リナ」は陳列の高い位置に置いてあったと思います。「リナ」は購買層の年齢が高く設定されていたと思うので、子供の背丈や目線に合わせ、高い場所に飾ったのでしょう。また、1970年ごろ(?)発売された、手塚治虫さん原作の「リボンの騎士」のお人形(画像は
こちら)はお店の真ん中あたりに置かれていて、何度も見に行きました。なぜ何度も見に行ったかというとこのお人形、原作とちっとも似ていない(爆)ので、買ってもらおうかどうしようか相当悩んだのです。お人形は騎士の格好のものともうひとつ、ロングドレスを着た女の子バージョンもありました。もっともお人形を買ってもらったかどうかは、記憶にありません(笑)。
 今もし、神様がたった一つなんでも望みをかなえてくれると言ったら、管理人は迷わず、あのころのこのお店にもう一度行きたい!!!!! 本当に心からそう思います。
 そのお店は残念なことに、その後じきに、駅ビル内の改装により姿を消してしまいました。さらに残念なのが、小さな子供だったため、数え切れないほど通っていたにもかかわらず、店名がなんだったのか、覚えていないのです。
 店名がわかったからといってどうなるものでもないのですが、もう、永久にあのお店の名前を知ることはできないだろうと思うと、本当に残念で、人生の心残りとまで思うほどでした。
 それがなんと、このたび、50年近くぶりにその店名がわかったのです!!!!!!
 なぜかというと、50年近くぶりに駅ビルが建て替えられることになり、小規模ながら回顧展が開かれ、駅ビル開業当時のフロアガイドも展示されたのです!!!
 そのお店の名前はなんと「キデイランド」でした!!! どうやら原宿に本店がある、あのキデイランドらしいのです。キデイランドのサイトには、千葉店のことは出ていませんでしたが、キデイランドはその後、おもちゃ屋さんから女の子向けの小物を売るお店に変身をとげ、ずっと千葉駅ビルのなかに存続し続けていましたので、おそらく間違いないのではないかと思います。
 実はこれは本当に意外でした。管理人はあのおもちゃ屋さんは、地元の個人商店に違いないとずっと思い込んでいたのです。

 ところで、管理人の子供時代はというと、日本はまさに高度経済成長の真っ只中にありました。それまで、千葉市のデパートというと、地元資本の小さかったり、やぼったかったりしたデパートしかなかったのですが、昭和42年(1967年)3月、全国規模の「そごう」がオープンしたのです!!! 初代リカちゃんの発売が1967年の7月ですから、その直前のオープンになるわけです。残念ながらそごうでのリカちゃんの記憶は残っておらず、記憶しているのは、スカーレットちゃんの妹のカンナちゃんが発売され、それ


「キデイランド」が載っている、昭和38(1963)年当時のフロアガイド。

を見に行ったときのものです。スカーレットちゃんは美人だったのに、「カンナちゃんて可愛くない!!」(爆)と非常にガッカリしたのを今でも覚えています。
 また、このおもちゃ売り場には、テレビの「ウルトラセブン」(1967年)で主役を務められた森次晃嗣さんが販促のために来場され、もちろん管理人も森次さんを見に行きました。

 さて、今、千葉市の地元資本のデパートと書きましたが、残念なことに、記憶に残っているのは、キデイランドとそごうだけで、それ以外はありません。
 一度、Yahoo!オークションのビンテージバービーちゃんのコーナーで「千葉市の奈良屋デパートで買ったものです」という出品品がありました。 この奈良屋というのは、ほかならぬ地元資本のデパートのひとつなのです。奈良屋にも相当数行ったことがあるので、子供のときに、その出品品を見たことがあったかもしれません。そう思うと、思わず入札しようかと思ったのですが、かなり高価だったので、あきらめました(笑)。経済的に余裕があれば、挑戦してみたのですがね…。

   
   
   
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