●リカちゃん立体壁飾り  

 



今回は、粘土「スーパースカルピー」でリカちゃんの顔を作り、それを利用して、壁にかける立体壁飾りを作ってみました。
とても実物をお見せできるようなものではないので、実験作と思ってみてください。
おまけに、なんかこの写真ではどういうものかよくわからないと思いますので、下の制作過程を見てください。
(2010年2月23日)
 
 
額縁は100円ショップで買ったもの。
枠や地はアクリル絵の具「リキテックス」で着色。
造花は手芸店で購入し、ボンドで貼り付け。

 

●まずはリカちゃんの顔作り
 今までは、実在の人間の顔のフィギュア化が多かったので、今回は、「着せ替え人形」の顔作りに挑戦してみることにしました。
 しかし、自分でオリジナルの顔を作るのはとうてい無理。それで、既製の顔を模倣してみることに。そこで選ばれたのが、初代リカちゃん! 着せ替え人形といえばなんたって初代リカちゃん!ですから。

 本物のリカちゃんを横に置き、顔をあらゆる角度から見ながら、先生の指導の下、作ってゆきました。
 ここでも、今まで自分がいかにぼんやりリカちゃんの顔を見ていたかがわかりました。先生にいろいろ教えられて、リカちゃんの顔ってこうだったのね!と初めて気づくことばかり!

 で、できたのが右の顔です。
 しかし〜〜! 先生の指導の下に作っていますから、全然違うということはないはず。だいたい近いものになっているはずなんですが、自分で、「これがリカちゃんの顔????」って思いました。今まで目や唇が描かれていないリカちゃんの顔を見たことありませんから、リカちゃんのような気がしないのです!!!(笑)
 それで、焼きあがったものに臨時で、水彩絵の具で目、唇などを描き、カツラをかぶせてみました。水彩絵の具は焼いた粘土にのらないのですが、あとで水で落とせるので使用。
 それが下の写真です。
 こうして顔を描いてみたら、「あっ、リカちゃんだ〜〜〜!!!」(笑)
 ここで初めて、作ったものがまあまあリカちゃんらしい顔をしていることがわかりました(笑)。
 




できあがった顔を焼いたところ。

 

 

●今回はレジン・キャストに挑戦  
 今回は焼きあがった粘土をそのまま利用するのではなく、それをレジン・キャストで複製できるようにしてみることにしました。
 レジン・キャストresin castというのは、焼いた粘土などを原型にして、そこからシリコンで型(キャスト)を起こし、そこにレジン(樹脂)を流し込んで複製することです。出来上がったものはプラスチックと同じようなものになります。
 レジン・キャストについてはものすごい数のサイトがあるので、そちらを見てください。ここでは簡単に制作過程だけを載せます。



・右は、レジン・キャストに使うブロックを組み立て、油粘土で原型を半分まで埋めているところ。ブロックは、レジン製品を売っているお店に有り。
 粘土のボツボツの穴は、シリコンの型が上下2つにに分かれるため、2つがきちんと
合うように開けたもの。


リカちゃん埋まります(爆)。
   
・上のものにシリコンを流し込んだところ。
シリコンは通常、主剤に硬化剤を混ぜて使う。管理人が使用したものは「ウェーブ・シリコーンゴム 1s」(潟Eェーブ)。固まるのに約12時間かかる。


リカちゃん、完全に埋まりました(爆)。
   
・シリコンが固まったので、ブロック、油粘土を取り除いたもの。
右がシリコンによる型。
次はここにレジンを流し込む。
   
・シリコン型に流し込んこみ、固まったレジンを取り出したもの。
 できたのは、顔の前面のみなので、後ろはまっ平ら。

 レジンは、通常、2種類の液体を混ぜて使う。超短時間で固まるものが多く、管理人が使用したものは、約2分!で硬化。
 2種類の液体は、はかりで分量を正確に測り、手早く、よくかき混ぜでからシリコン型に流し込む必要があるので、慣れが必要。
 かき混ぜが不十分だと固まらず、かといってあまりかき混ぜていると、シリコン型に流し込む前に固まってしまう。
 実は1度目はかき混ぜが不十分で固まらず失敗! 右は2度目のもの。


耳の横などにある余分な部分は、あとでニッパーで切り落としました。

 

●今回は立体壁掛けに  
 今回は、人形のヘッドにするのではなく、立体の壁掛けにしてみました。
 と言うのも、男性ヘッドの場合だと、出来上がったものを既製のボディに指しても、ものすごい違和感はないのですが、女性のヘッドの場合、どうしても既成の着せ替え人形、フィギュアと較べてしまい、非常に奇異ななんです〜。
 それで、レジン・キャストで起こすのは、顔の前面だけにして、それをアクリル絵の具「リキテックス」で着色。100円ショップで買った額縁のようなものにボンドで貼り付けることにしました。
 ボディは顔とは別に「スーパースカルピー」で作り、こちらはレジン・キャストはやらずにそのまま着色して使用。服は、前身ごろだけを作ってボンドで貼り付け。
 素材でいちばん悩んだのが髪の毛なんですが、ドールヘアを使用すると、どうしても既成の着せ替え人形と較べてしまうので、なるべく手作りの手芸品というか工芸品みたいに見えるよう、今回はモヘア毛糸を使ってみました。やはりボンドで貼り付けています。
 先生がブレイド・ヘアに見えると言ってましたが、そうした意図はまったくありません(笑)。
 顔は、粘土を焼いたときは表面のデコボコにきづかなかったのですが(汗)、こうして着色するとはっきりわかりますね〜。表面に不要なデコボコを作らず作るのってほんとに難しいんです。
 「スーパースカルピー」は紙ヤスリなどで削ることができないんですが、レジン・キャストで起こしたものはプラスチックに似ていますので、次からは、ヤスリで削ろうと思います。
 着色も光沢が出すぎてしまいました。なんか、いい絵の具、塗料、あるいは着色方法がないか、いまだいいものが見つかっていません。
 とりあえず、シリコン型ができて、複製ができるので、次に作るとしたら、貼り付ける額縁や周りの飾りなども含めて、もっとましなものができるようにしようと思っています。

 

家と教室の間を運ぶときに、向かって右の黒目の塗装が一部はげてしまいました。

 

   
   
   
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