●クー(谷)ちゃん  

 

さて今回はとっても個性的なお友達がやってきてくれました。
香港の女優さん、ジョー・クー(谷 祖琳)さんのフィギュアです。

髪は植毛しなおしたもの。また、ボディはオビツのものに変更しています。

綿のブラウスと合成皮革のスカートです。
ブラウスの製図は、雑誌『レディブティック』(ブティック社)のもの。
本来はタックを寄せてドレープを出すのですが、生地も硬いし重さもなく、きれいにドレープが出ないと思い、タックの合わせ目を裏で縫ってしまいました。
それでもやっぱりヘン! 特に襟ぐりはもっと垂れ下がらないといけないんです〜。
スカートの製図は「リン(琳)ちゃん2」と同じものです。

靴はジェニーちゃんのものですが、手持ちに黒がなかったため、ラッカーで着色しています。
(2009年8月16日)

 

 








椅子はシンディちゃんオリジナルのもの。
テーブルはリカちゃんの「すてきな洋食器セット」のものをラッカーで着色。
蝋燭などは、リーメント「プリンセスティーパーティ」の「王様の贈り物」。
 

 

 

 

 

 



香港のドラゴン・モデルDragon motels社の「Hit Team 重装警察 谷祖琳 陳小珍」、2002年ぐらいの製品だと思います。
「Hit Team 重装警察」は2001年の香港映画、「陳小珍」というのが役柄名になるようです。

実は、
谷祖琳さん(中国語BIG5)という女優がいること自体、全然知りませんでした。英語名はJo Kooまたは Jo Kuk。日本の映画サイトでは、「ジョー・クー」さんとなっていました。

顔はソフトビニールそのままではなく、塗装がされているようです。目の周り、おでこ、頬などはピンクになっています。
本物の人間みたいでかなりリアル。管理人はとても気に入ったのですが、好き嫌いがありそうですね。

右が元々の服装と髪型です。
服の上は防弾チョッキのようで、このほかに銃などがついていました。

買ったのはアメリカのオークションサイト、eBayです。製品自体はとても安かったのですが、箱が大きいので送料が約20ドルかかりました〜。

 

 

 

ボディは、元々のボディが手先が手袋をはめた手になっていたのと、膝から足首まで全面に服の色移りがあり、目も当てあられないとんでもない状態だったので、オビツの「BODY 27 ソフトバストM」、色はホワイティに変更しています。

右がそのボディ。
左は現在「リン(琳)ちゃん」に使用している
ボークスのボディです(「リン(琳)ちゃん1」参照)。なお、足首は改造しています。

比較のために並べてみました。

今回のボディは、首から腰までが1つのパーツになっており、素材が柔らかく、押すとへこみます。
肩はかなりなで肩ですね〜。
ボークスとのいちばんの違いは、ウエストから腰にかけてのラインでしょうか。そのためスカートが、ボークスのより1割ぐらい細身になりました。
膝の関節です。

 



足首。これはいただけませんね〜。まるでコブができたよう! 改良希望!


元々のドラゴン・モデル社の足首です。とても自然。
   


足首よりもっといただけなかったのがこの手先! この写真だと角度が悪くあまりわからないのですが、指先を外に反った形になっていて、まるで「結んで開いて」をやっているよう! 人間が普通の生活でこの形の指先をすることってめったにないと思うんです〜。ポーズをつけていてもとっても不自然!!!!!!!
 
   
   


首はジョイントが4種類付いていて、ヘッド(頭部)の穴の大きさによって変更できます。ネジも4本付いています。今回は、2番目に細いものを使用。


前後に金属の棒が渡っているので、これをいったんはずし、ネジの穴(左写真の↑)に通します。

ところでこのボディ、あまり首が動かないんです。特に首をかしげるのはほとんどできません。
と言うのも、左のボークスの構造だと、ジョイントの先が360度回転できるんですが、オビツのは、ボディ側の穴とジョイントの間に隙間がほとんどない。このため、回転できないんです。

それで、ジョイントのネジをゆるめて写真右のようにしてみたんですが、今度は首がグラグラになってしまい、この方法はあえなく放棄(笑)。
   
元々のボディの手先です。  

 

 

 

●とうとう植毛をするハメに!!!(笑)


元々の髪型。前髪は糊のようなものでガチガチに固められていました。


髪をほどき、前髪もほぐしたところ。


なんと周りだけしか髪が植わっていない〜。



髪の毛の束。
   
 さてさて、植毛という作業が存在することは知っていましたが、自分でやる気は今までほんとうにゼロ!でした。
 ところが〜! 製品が届いてみると、まず髪は結わえられていて、前髪は糊のようなものでガチンガチンに固められていました。髪をほどき、前髪もむしるような感じでほぐしたのですが、なんと髪が頭の周辺にしか植わっていないので、とっても少ないんです〜。
 それでやむなく、植毛をするハメに〜〜〜〜! 嗚呼〜〜〜!
 ドールヘアは、同じような色を探すため、「ららぽーと TOKYO BAY」のボークスに出向きました。しかし、まったく同じ色はないので、「ライトブラウン」1袋(30g)を選び、植毛用針も購入。
 で、買った分量なんですが、結論から言うと、お店の人は1袋で足りると言ったのに、やってみると1袋では全然足りなかったんです〜(笑)。

 で、植毛のやり方ですが、最初はこちらのサイトを参考にやり始めたのですが、このやり方、初めてやる人間には難しすぎ!!!! とてもこのやり方ではできないということに気づき、こちらなどを見ながら、自分なりに方法を考えてやりました。

 植毛についてはいろいろなサイトに載っているので、そちらを参考にしていただきたいのですが、筆者が思った点は、

1.初めてやる場合は、ヘッド(頭部)の小さいものを選べ!
 頭が大きいとそれだけ植える量も増えて、終わらせるのが大変! あるサイトで、現行バービーちゃんの植毛に挑戦したが、全然進まないので、あっけなく挫折という方がいました。この方はおそらく、とっても丁寧に作業をしたのだと思うのですが、現行バービーちゃんのなかには、頭が大きいものがあるので、そのせいもあったと思います。
2・初めてやる場合は適当にやれ!(笑)
 「ヘアを10本取る」なんて書いてあるサイトが多いのですが、細すぎて数えるのなんか不可能。虫眼鏡か顕微鏡が必要ですよ!(笑) そんなことしてたら日が暮れてしまうので、管理人は、針の穴に通せる本数ということで、適当にやりました。それ意外の作業も本当にテキトー。あんまり丁寧にやると進みが遅いので、嫌になりがちです。
3.今ある穴を生かせ!
 
初めてやる場合は、元々の毛を抜いて、そこに植えるという方法がいいような気がします。元々の穴はメーカー(プロの人)が開けたものなので、ちゃんと考えられているし、また穴もしっかり開いているので、針を通すのが楽。自分で千枚通しなどで開けると、開ける場所も考えなければならないし、開ける作業にも時間がかかり、作業の進み具合が全然違ってきます!
4.針は頭の外から刺すほうがいい!
 植毛のやり方では、針を首から入れて頭の外に出すやり方を書いてあるものが多いんですが、やり始めて、このやり方だと作業がとても遅くなってしまうことに気づきました。首から刺すと、針先を目指す穴にもっていくのにとっても時間がかかるんです。それよりなにより危険なのが、間違っておでこなどを針で貫いてしまうこと!!! これをやってしまうとヘッドはそれで終わりですから、とても危険なのです。それで管理人は頭の外から刺しました。 


 というわけで、うんうんうなりながら、だいたい7、8時間で完成しました。
 やっているときの感覚って、手編みでセーターを編むのに似ていると思いました。なかなか進まないけど、だんだん出来上がってくると嬉しい。そして、出来上がるとものすごい達成感(笑)があります。
 また、本当に適当にやったのですが、自分で穴を考えて植えた真ん中の分け目はうまくいかなかったものの、自分としては、やる前に想像していたよりは、ずーーーっとうまくできました(笑)。
 なんか、喉元過ぎれば熱さを忘れるで、またやってみたいと思っています(おいおい)。
   
   
   
   
   
・わざわざ言うほどではないのですが、管理人がやったやり方  

1.針の穴にまず、糸(ドールへア)通し用の糸を通す。管理人はたまたまいちばん近くにあった、ニット用の収縮性のある糸「レジロン」(フジックス)を利用。お茶碗などに水を入れておき、毛束からヘアを取ったら、すぐそれでヘアの毛先を濡らし、糸通しに通す。

2.糸通しを引っ張りヘアを穴に通す。
   
   

3.ヘアのもう一方も水で濡らし、先の一方と一緒にする。

4.一緒になったものを結ぶ。このときは固く結ばなくてOK。
   
   


5.頭の外側から針を通す。


6.針を下に引っ張り、輪のAとBの長さを均等にし、ハサミでヘアを切り、針を取り除く。
   
   


7.今度は、下の毛に水をつけて一緒にし、先ほどと同じ方法で結ぶ。このときは、ヘッドから抜けないように矢印のところを指先で強く押えて、固く結ぶ。結んだ先は8mmぐらいにカット。あまり短くカットすると結び目がほどけそうで怖いし、長いとヘッドのなかがヘアでいっぱいになってしまう。


8.ヘアを外側に引っ張って出来上がり。外側の結び目は、お湯をかける直前までほどかないほうがいい。ほどいてしまうと毛がからまったりして収拾がつかなくなる。
   

 



前髪と片側が終わったところ。前髪は元々の穴を利用して植毛。また耳から後ろの髪は短いのですが、外からは見えないと思い(笑)そのまま生かすことにしました。このあと結び目をほどき、お湯をかけました。

 



80℃ぐらいのお湯をかけたところです。


もう片側も植毛し、もう一度お湯をかけ、生乾きのところでカット。なお、ヘアが足りなくなり、後ろ中央に植植えられなかったので、後ろから見ると二つに割れてしまいました。
   


真ん中の分け目は自分で穴を考えて植えたので、ご覧のようにきれいにはできませんでした。
 

 

   
   
   
   
   
   
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