手作りヘッド&ドレス
   
●川島永嗣さん2  

 

「スーパースカルピー」と「プレモ」を混合して作った川島永嗣さん(のつもり)です。(今回も全然似てないや〜)

ワイシャツは、いつも利用している『男子服』(文化出版局、1984年)の製図を改良して制作。
ジーンズは「林さん」を買ったとき、来ていたものを利用しました。

時計は、どれかの男性フィギュアを買ったとき付いてきたものです。

(2012年3月16日)

 

 
 
 
肌は粘土そのまま。
目や髪は、「リキテックス」、「アクリルガッシュ」で彩色しています。
 
お見せするようなものではないのですが、フィギュア・ヘッドを作っている方もいるかと思い、参考のために、斜め顔、横顔なども載せますね。
 
 
 
 
  

川島さんは昨年、本を出版されました。今回の衣装はそれを真似したものです。

 

 

今回は、「スーパースカルピー」と、同じ会社から出ている「プレモ」という粘土を混ぜて作りました。
というのも、新「フィモ・プッペン」が柔らかい、というより、チューインガムのような、と言ったらいいんでしょうか、旧製品とは使用感がまったく異なり、使い物にならなかったんです。
それでまた、スカルピーに戻ったというわけです。

スカルピーに、白を除く3色を混ぜて色を作りました。
スカルピー7〜8割、プレモ2〜3割なんですが、結果的には失敗で、プレモの割合が少なすぎました。

ひとつは色。スカルピーを見慣れている方には、上の写真を見て、スカルピーそのままのように感じられたと思います。
その通りで、スカルピーを焼いたときの、あの嫌な、くすんだ透明感が出てしまいました。

もうひとつは強度。これもスカルピーを使っている方にはおなじみですが、スカルピーって強度が弱いんですよね〜。

特に管理人が作っているものは、既製のボディと合体させるために、首の中をくりぬくんですが、残った部分の強度が弱すぎで、ボンドでボディとくっつけたあと、首の部分にヒビが入ってしまったんです。

プレモの割合をもっと多くしないとダメなわけですが、そうするとこんどは造形のとき、作りにくいということになるかもしれないので、まだまだ研究の余地大です。
 
それと、スカルピーを使って初めてのことなんですが、今回、気泡ができてしまいました。
矢印の内側の白いポツポツがそれです。
あごの部分は、制作のとき、どうしても持った手で押されてへこんでしまうので、最後にへこんだ部分に粘土を足したんですが、なじませ方が足りなかったのかもしれません。
 
今回は、制作のやり方も変えてみました。
スカルピーなどは粘土なので、どうしても持っている部分が押されてへこんでくるんです。
特に気温の高い夏などは粘土が柔らかくなるので、ひどいです。
へこまないようにするには、そっと持つこと、へらでもそっとなでることなんですが、そうすると造形が思うようにできない。
それで今回は、まず、芯になるもの焼いて作って、その上に粘土を足して造形しました。
右側がその芯です。

この方法は成功でした。
特に芯の首の部分を持って作ればいいので格段に楽ですし、芯があるおかげでへらでかなり強く押すこともできます。
ただ、今回の芯は小さすぎ。頭部などは大幅に粘土を足すことになるので、面倒。もっと芯を大きくしたほうがよかったです。
 
また、眼球はプレモの白を利用し、手のひらと指の腹で丸めて、焼いて、別に作りました。
こうすると、眼球のカーブが比較的きれいに作れるんです。
これを上の芯に粘土を足すとき、途中で埋め込みました。手持ちのフィギュアは、瞳の中心と中心の間が12ミリだったので、そうしてみました。

眼球は、個人差がほとんどなく、直径23〜24ミリだそう。それの1/6ですから、4ミリぐらいです。
また瞳は、リキテックスで仮のものを先に描いておき、顔全体を焼く前に水で洗い落とし、顔を焼いてから、改めて本番を描きました。
なお、仮のとき、水彩絵の具だと、粘土に油分があるため、粘土に溶け込んでしまうのでバツ。
眼球のカーブがきれいだと、瞳も描きやすいです。
 
これまで芯なして作っていて、1/6サイズとしては、顔が大きくなりすぎていたのですが、今回は、大きくなったことに変わりはないのですが、以前よりはずいぶんマシになりました。
 
 
 
 
 
 
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