●実験作3
「フィモ プッペン」+「フィモ ソフト」+軟化液
(2009年6月4日)

 

●熱し方を変えたら、気泡はほとんど出ず  
 「実験作2」で、みごと(笑)気泡が出まくりになり、がっくり落ち込んでいましたが、めげずに(笑)またまた実験作を作りました。と言うのも、「フィモ プッペン」はまだまだたっぷり残っており(笑)、値段も安くないことから、このまま使わないのはあまりに惜しいのです。
 今回はフィモ・ソフトの分量を「実験作2」の2倍にし、フィモ・プッペン溝1本に対して、フィモ・ソフトは溝1本としました。またそのフィモ・ソフトも、半分を76番(薄茶色)、もう半分を43番(薄い肌色)にしました。色によって硬さが違うのか、76番はかなり硬いのですが、43番は非常に柔らかいです。それに軟化液は10滴ぐらい。粘土全体の硬さは、「スーパースカルピー」よりやや硬いかといった感じ、また、スカルピーに較べ、蝋のような感じが強いです。
 そして、化粧水の瓶を麺棒替わりにして伸ばしていましたが、手を傷める可能性が大なので、途中から、ビニールの袋に入れたものを足で踏んづける(笑)方法に変えました。
 造形のときは、なるだけ空気が入らないよう注意。今のかたまりに別のかたまりをつけるときは、壁紙を貼るとき、空気を抜きながら貼るような感じで付けていきました。仕上げたのは前日の夜中ですが、焼いたのは次の日の夕方4時半。
 さらに、なかの空気が抜けるのと、熱の伝導に役立つかもしれないということで後頭部に2箇所、かなり深い穴を千枚通しで開けています。
 また、今までは、熱を当てる時間(「手作りヘッドについて」参照)を1箇所20秒としていましたが、造形したふちが溶けたようになっていたことから、熱すぎるのではと思い、これを10秒に変更、粘土との間隔も左手に金属製のものさしを持って、20センチ以下にならないよう注意。当てる時間は、15分、10分、10分、合計35分です。
 実は最初、ホットエアガンは熱さを強・弱に調節できるのですが、間違えて強にしてしまい、その部分はうろこ模様が出たのですが、弱にしてからはうろこ模様は出ず、また気泡もほとんど出ませんでした。気泡はうろこ模様の下のほうに、わずかに点状の盛り上がりがいくつか出たのですが、実は塗装をしてみるまでその盛り上がりには気づきませんでした。
 問題は、この状態でちゃんと焼けているかです。焼き方が悪いと、ある日突然、2つにパカっと割れてしまうなどトラブルが出るそうです。実験は家でやったので、教室で先生に見ていただくと、粘土としては焼きが足りない気がするが、ヘッドとして使うには強度は足りていそうなので大丈夫だろう、ということでした。
 もし後日割れたりしたら情報を追加したいと思います。


うろこ模様はほとんど出ず。表面はちゃんと硬いです。





ホットエアガンの熱調節を間違えたところはうろこがいっぱい。

 

今回の塗装は、下の「造形村GKサーフェイサー はだ色Ver.」(販売元:ボークス)を吹いたあと、プラモデルなどの塗装に使うラッカー「Mr.COLOR」(GSIクレオス)を使用。粘土が茶色なので、サーフェイサーの色がきれいに出ず、結局、その上からラッカーでまた肌色を塗りました。唇がはみ出たところなどは、肌色を塗り重ねて消しています。サーフェイサーがスプレーだったので、その分、今までよりは筆ムラの跡が少なくできました。
カツラは「ミス・バービーちゃん6」で使用したもの。
このサーフェイサー、レジン、ウレタン樹脂など専用で、普通のプラスチック、ソフトビニールには使えないそうです。

 

   
   
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