●実験作2
「フィモ プッペン」+軟化液、
「フィモ プッペン」+「フィモ ソフト」+軟化液
(2009年5月22日)

 

●「フィモ プッペン」+軟化液
柔らかくはなったが、やっぱり気泡は出た!(笑)
 
 「実験作1」で、フィモ・プッペンだけではあまりに硬いのと、気泡が出るため、粘土を柔らかくする軟化液を手に入れたので、使ってみました。
 この液は、フィモ・プッペンのメーカーのものではなく、アメリカのポリフォーム社というメーカーのものです。
 結果から言うと、気泡に関しては全然!効果がなかったんです〜〜!(涙)
 フィモ・プッペンは、溝1本の2/3ぐらいの分量でしょうか。それをビニールの袋に入れ、液をたらしたのですが、軟化液の袋には、「2、3滴たらす」と出ているのですが、どのぐらいの粘土に2、3滴たらしたらいいのか書いてありません!(笑)。そこで、粘土が強烈に硬いため10滴ぐらいたらし、、手でねるのは困難な(笑)ため、ガラス製の化粧水の瓶を麺棒の替わりにして、ビニールの袋の上から蕎麦などの生地を作るときと同様、つぶしてはのばすをしばらく繰り返しました。しかし、液が粘土に浸み込んでいかないのです! 柔らかさも変わらないようです。そこで途中、さらに10滴ぐらい(笑)入れました。硬さは少し柔らかくなったのですが、液は相変わらず浸み込まず、テラテラ、粘土の表面で光っています。
 で、やむを得ないので、作り始めたのですが、途中、30分ぐらいたったころ、粘土はだいぶ柔らかくなってきました。液も粘土に浸み込んでいます。
 液を入れないときはロウのような感じだったのが、ビニールっぽい感じになりました。今のかたまりに別のかたまりをくっつるけるときも、粘土が粉や小さい破片になって落ちることもなかったです。
 実験なので造形は適当にやり、焼いてみたのですが、しかし〜! 気泡は強烈に出来ました! 「実験1」より10倍近く出てしまったんです〜。頬やあごなど、全面的といってよく、特にひどかったのが首のところで、顔は焼く前日にだいたい作っていたのですが、首は焼く直前に、顔にかたまりをつけて作ったのです。そのため、かたまりの接合、同化が進んでいかなかったのだと思います。顔も、粘土の柔らかさに油断し、かたまりの接合をきっちりしていなかったためと推測されます。
 また、うろこ模様も全体に出ました。


「スカルピー軟化液」、輸入販売元:ダイセルファインケム



全体に出たうろこ模様と気泡。



気味が悪くてすみません!!!!! 特にひどかった首と頭の後ろの気泡です。
   
●「フィモ プッペン」+「フィモ ソフト」+軟化液
やはり気泡は出た!(笑)
 
 「フィモ ソフト」は「フィモ プッペン」と同じメーカーから出ている粘土でやはりオーブンなどで焼いて完成させます。
 実はこの実験は上のより先にやりました。フィモ・プッペン約溝1本分に、フィモ・ソフトの色番号76番(薄茶色)の溝約1/2を使い、それに軟化液を10滴ぐらいたらしました。フィモ・ソフトは子供用に開発されたものだそうで、プッペンよりはすごく柔らかいのですが、どうも色によって硬さに違いがあるようで、この76番はほかの色よりかなり硬い感じがしました。
 例によって化粧水瓶麺棒でのばしましたが、硬いため腱鞘炎になりそう! 重労働って感じです。完全に粘土同士を混ぜるのは、相当大変で、部分的にマーブル状になってました。混ざった粘土の硬さはプッペン単独よりは柔らかいが、上のものよりかなり硬いです。
 で、焼いてみたのですが、粘土の交じりが完全でないのか、うろこ模様は出たところと出ないところあり。
 また、首は上と同様に、焼く直前につけたため、相当の気泡が出ました。
 顔はあごの一部を除くと出ていません。これはおそらく、粘土が硬いので、かたまりの接合に注意したため、結果的に上の実験より丁寧に作ったことになったためではと思います。
 造形しているときの硬さは、もう少し柔らかくてもいいと思いますが、管理人的にはこの硬さは気に入りました。「実験1」でも書いたのですが、「スーパースカルピー」は初心者には柔らかすぎて、細かい造形が非常に困難。ちょっとのヘラの動きで形が大きく動いてしまう。プッペンだと、少々力を入れてもそれがないのです。
 上の実験もそうですが、プッペンの気泡は、軟化液などとは関係なく、かたまりとかたまりの接合をいかに丁寧にやり、間に空気が入らないようにするかにかかっているという気がしました。また、作ってもすぐには焼かず、時間を置いて、粘土の同化を待つ。
 この実験で、とりあえず顔には基本的に気泡が出なかったので、次は、接合に注意して作ってみようと思います。
 もっとも、プロの方などは、こんなリスクの高い粘土は使いませんよね〜(笑)。


「フィモ ソフト」。縦横約5センチ、厚さ1.5センチぐらい。
これは赤で、26番。



うろこ模様は向かって右のおでこなどにはあまりない。



やはりすごかった首の気泡。

 

塗装は、「刑事コロンボ」と同じで、下地剤「ジェッソ」(ホルベイン工業)、アクリル絵の具「アクリルガッシュ」使用。カツラは「トリッシュ・ストラタス」のものを分け目が横になるよう、まげてかぶせています。
塗装は、とてもアップではお見せできません!!! どの線もミミズがのたくったようで、よれよれ〜。

 

   
   
   
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