●板長さん2  

 

綿のシャツとズボンです。

製図は『文化ファッション講座 男子服』(文化出版局)(「レゴラスくん2」参照)を利用しましたが、どちらも写真のようにえらい冴えない出来上がりです。

シャツはいろいろ省略して作ってしまいましたが、やはり男性のシャツというのは、カフスやポケット、肩前後の切り替えをつけないとシャツらしく見えませんね〜。失敗失敗。
ズボンはボディに合っていません。ケン君などもそうなのですが、このフィギュアは特に、腿が太く、お尻が小さいです。腿に合わせると腰周りがひどくブカブカ、そのくせ、ウエストはサイズが足らず、後ろの合わせを1センチぐらい出しました。製図の知識のない管理人にはどう直したらよいかわからないので、製図どおりです。人間の服も、なかなか体型に合ったズボンを見つるけるのは難しいですが、人形にも同じようなことが言えるようです。(2008年8月5日以下同)

 



さて、ここはシンディちゃんやバービーちゃん行きつけのコーヒーショップ。今日は平日の午後。みんな思い思いのことをしてくつろいでいます。

壁はラッピングペーパー、床は木綿布、壁の絵はネットで探したものです。
 
日本料理店の板長さんは休憩時間。独り静かにコーヒーを飲んでいます。


コーヒー:リーメント「3時のおやつ」の「チョコレートパフェ」、メニューと砂糖入れ:童友社「香港茶餐廰」、新聞はネットで探した画像を印刷したもの。
 
スティーブン君とクリスティちゃんは夏休みをどう過ごすか話し合っているようです。

ピザ:リーメント「ファミレス2」の「ピザ」、ビールは自作品(「スティーブンくん1」参照)。
 
ケリーちゃんはチーちゃんの家に遊びに行ったので、今日は二人だけ。モッズ・バービーちゃん(左)もどうやらロンドンでモデルさんを始めるよう。ミス・バービーちゃんが雑誌を見せながら、モデル界についていろいろ教えています。



ティーカップ、ティーポットなど:リカちゃんの「ケーキセット」をラッカーで着色したり、レジンをそそいだりしたもの。雑誌はパソコンで探した画像をプリントアウトし、ダンボール紙に貼ったもの。
 
高校生の茶色髪シンディちゃんは今、夏休み。部活が終わった帰りなので、お腹がペコペコ。特大のサンドイッチを頼みました。


サンドイッチ:リーメント「50’s Cafe」の「ダブルホットサンド」、ザックはケン君のもの、バスケットボールはリーメント「アメリカンキッチン」の「放課後はBasketball」のものにラッカーで着色。網は(本物の)にんにくが入っていたものを利用しました。

 

 



元々の手先とジョイント。
さて、板長さんのフィギュアは、手先が左のように拳固になっていますが、いつもこれでは(笑)ポーズが限られてしまうので、Tokyo Bayららぽーとにあるボークス(→27cm/22cmドルフィー)の直営店に行って、左下写真の手先だけを購入しました。
しかし、手先と腕をつなぐものは、ボークスではバラ売りしておらず、また形もこのフィギュアとは全然違うとのこと。そこで、下のように、家にあった竹ひごがちょうど穴の大きさに合いそうだったので、それを中心として、その周りに樹脂粘土を巻き、ジョイント部分を作りました。ボークスの本来のジョイントは球形なので、手首の曲げ伸ばしが出来るのですが、管理人のフィギュアは元々曲げ伸ばしは出来ないので、これでいいことにしました。樹脂粘土はプラスチックには接着しないので、手先を回すことは出来ます。写真のあと、ジョイントと手先をラッカーで色づけしています。


ボークスの「NEO-GUY用 ハンドパーツ Aタイプ 平手」。後ろから見たところ。本来はこの穴に球形のジョイントをはめ込むそう。


ジョイント部分を製作中。
   

 

 

今回のシーンのテーブルと椅子は自作しました。

テーブルは、100円ショップ「ダイソー」で買った、直径約15センチのコルクの鍋敷き、「タミヤ」の「透明プラ材8mmパイプ」、同じくダイソーで買った「滑らせ君」というのを「エポキシクレイパテ」(「モッズ・バービーちゃん1」参照)でつなげています。土台(「滑らせ君」)とプラ棒は完全にくっついていますが、分解できるように、テーブル板とプラ棒は離せるようにしました。エポキシパテはセロテープには接着しないので、プラ棒の先にセロテープを巻いたあと、エポキシパテでコルクと接着。エポキシパテが完全に乾かないうちにプラ棒を引き抜く。パテが完全に乾いてしまうと、抜けなくなります。
最後に白のクリアボルダーを丸く切ってボンドでコルクの上に貼りつけ、プラ棒と土台にはラッカーを塗っています。
高さはシンディちゃんやバービーちゃんのダイニングテーブルより約1センチ低くしました。
本来は(本物の)椅子やテーブルの脚の裏に、裏返しに貼って、すべりをよくするもの。ここでは裏返さずに使っています。直径約4.5センチですが、直径ががやや足りないので、出来上がったテーブルが倒れやすいのが難(笑)。
ほかにいろいろ見たのですが、土台になりそうなものが他には見つかりませんでした。
   

 

椅子も今回は自作。作り方は、「ワンピース4」と同様ですが、素材は費用節約を考えて、試行錯誤の結果、結局、100円ショップの「軽量紙粘土」にしました。
べたつくエポキシクレイパテと違って、こちらのほうが扱いやすいです。

粘土は板状にするとき、両脇に同じ厚さの板などを置き、その間に粘土を置き、クリアホルダーなどをのせたあと、化粧品の瓶などの両脇を板の上にのせて伸ばすとわりと均一の厚さにできます。
あらかじめ型紙を作っておいて、それをのせてカッターで粘土を切断。
紙粘土は硬化すると縮小、また反りが出るので、それを計算に入れないといけません。この紙粘土の場合、縦、横、それどれ5ミリほど縮まりました。
また、折り曲げる際、あまり急激に折り曲げたり、曲げる角度が急だと、折った後ろ側に亀裂が入ります。粘土の硬化が始まっていても同様ですので、粘土を伸ばしたらすぐに曲げたほうがいいです。あまりひどいときは、いったん乾いてから亀裂に再度粘土を練りこむか、亀裂が小さい場合は、ボンドを塗って強度を保つ。
乾かす時間はこの粘土の場合丸2日、表面にラッカーを塗ってさらに1日。
脚のアルミパイプとの接着は、粘土だけでは弱いので、粘土に普通のボンドを練りこんで接着しています。
紙粘土は完全に乾くと意外と強固で、紙やすりも使えます。また、丁寧に扱えば壊れません。
アルミパイプは「ユザワヤ」で買ったもの。直径は5ミリですが、アルミの厚さは1ミリぐらい。これだとプロモデル用のニッパーで切断できます。あまりアルミが厚いと切断が大変です。
折り曲げた粘土を乾かしているところ。板に寄りかからせるようにして、角度を保つ。
紙の箱は、座る面がなるべく反らないように置いているもの。これをやらないと反ってしまいます。また、あまり重いものを置くと、当然粘土がつぶれてしまうし、通気性のないものだと粘土の硬化が遅くなる。なかなか難しいところです。
   

 

   
   
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