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●またまた、中国語版TOEFL受験(笑) (20004年10月下旬)
 今年の5月に続き、先日、しつこく、中国語版TOEFLの試験をまたまた受けてみました。
 結論――集中力なんて必要ない、必要なのはやっぱり体力だった(笑)。
 試験時間は約2時間半ですが、1時間45分ぐらいになると、疲れのため、頭がぼんやりしてきます(笑)。筆者は愛煙家なので、煙草の吸いたさもピーク(笑)に達しました。嗚呼…。
 問題形式、問題傾向をまったく知らずに受けた前回とは違い、今回は事前に模擬問題集を少しやったり、カセットテープを聞きました。
 「ヒヤリング」も今回は全然ついていけないということはなく、前回、点数がいちばんよかった「読解」は今回も結構よくできたかなという感じ。ただし、これは筆者が読解力があるというのではなく(笑)、日本人はもともと相当の漢字の認識力があるため、また、「文法」のように、正解が1つしかないのではなく、文の大意や主旨がわかれば答えられる問題が多いからです。最も難しかったのが「文法」! これは第1問目からまったくわからず(笑)、ほとんど歯が立ちませんでした。筆者よりレベルが上の方は、当然こうした問題に答えられるわけで、よくこんな難しいのがわかるものだとすっかり感心した次第です。
 試験の結果がわかるのは2カ月先。世界中の人が受けるので、結構時間がかかるんです。
 さてさて、今回受ける前は、もし、前回より結果がよくても、さらにその上に行くためには相当の勉強が必要なので、次は1年後とか1年半後ぐらいに受けようかと思っていたのですが、次回の来年5月もまた受験しようかなぁと考えが変わってきました。
 というのも、この試験、実にいい頭と心の刺激になるんです(笑)。普段の生活では、「あなたの中国語のレベルはこの程度」と言ってくれる人もいなければ、思い知らされる機会もないのが、これを受けるとわかるんですねぇ(笑)。
 あと、中検(中国語検定試験)や中国語版TOEICは、試験の特徴や性質がハッキリしているのですが、この中国語版TOEFLはそれがわかりずらい。なんか非常に芒洋としていて、つかみどころがないんです。試験は、中国の文部省が行なっているのですが、中国人が外国人に求める中国語のうまさ、それがどういうものなのか、非常にわかりずらいです。2回受けたのですが、いまだわかりません。
 さすが、悠久の歴史4000年、孔子や諸葛孔明を生んだ中国だけのことはありますなぁ(笑)などと思っています。

 
●20年たって (20004年8月下旬)
 前ページに書いたように、中国語の能力試験を受けてみました。
 受けた動機はまったくの気まぐれで、いったい自分のレベルがどれぐらいのものなのか、また、いろいろ言われているその試験が、自ら体験してみたらどんなものなのか知りたかったのです。
 なにせ、筆者が勉強していた20年前というのは、マイナーな中国語のこと、英検ならぬ中検も今はあるのですが、当時はそれもなく、要するに中国語に関する試験はほとんど存在しませんでした。自分のレベルを知りたくても、測るすべがなかったのです。
 今回受けるにあたっては、単にレベルが知りたいだけで、それで終わらせるつもりでしたが、結果を知って、ちょっと考えが変わってきました。
 この20年間、勉強はまったくしていなかったのですが、これをきっかけにまたちょっと勉強してもいいかなと思い出したのです。
 どのように勉強するかというと、中国語版TOEFLを元に学習するというもの。
 英語のTOEFLは、北米の大学に留学したい人がそれに見合った英語能力があるかどうかを測るのが、大きな目的のようですが、中国語版TOEFLはそれとはちょっと性質を異にしています。
 というのは、中国語の場合、中国の大学に入学して、外国人用の中国語学習コースでゼロから学びだす学生が少なからずいるのです。自分の国である程度学んでいる者は、コース途中に編入します。そうした学生が学習が順調に進んだかレベルを測るというのが、中国語版TOEFLの本来の目的。
 レベル△は、ゼロから学びだした人が学習コースで○年間学んで優秀な成績を収めたに相当などというぐあいに、レベルごとの基準があり、主催は中国の文部省、中国の大都市では年に何回か行なわれています。
 今まではたとえまた勉強しようにも、いったい何から手をつけたらいいのかっ?(笑)という状態だったのですが、こうした基準があると、指針が立てられるし、励みになります。
 もう1つの大きな理由は、過去問は公開されていないのですが、模擬問題集が中国の信用ある外国語教材の出版社から出ていて、この問題集をやるだけで、ヘタな教材を使うより、よほど勉強になること。英語の場合は、書店に行くと、どれを選ぼうかため息が出るほど教材がありますが、中国語はあまりないのが大きな悩み。その点、この問題集なら、中国人が作ったものですから、ネイティブが書いた正しい中国語の文章が載っているというわけで、恰好の教材というわけです。本物の中国語小説や新聞では手が出ませんが、単語数にかなりの制限があるのも大いに助かる点です。
 なにせ、試験は分量がえらく多いため、単語調べだけでも結構な時間がかかり、文の構造理解、音読や暗記などをしようとしたら、1回分だけで相当な時間がかかります。
 若いときと違って、いそぐ理由はないので(笑)、ゆっくりやることにします。 

 
●アメリカで思った英語のこと (20004年8月中旬)
 2000年、初めてアメリカに行き、ニューヨークでのことです。ニューヨークでは友人が借りている家に泊まらせてもらったのですが、最寄りの地下鉄の駅名が奇妙キテレツな3つの単語から成っていて、どう発音するのか筆者にはまったくわからないのです。そのほかにも街を歩いていると、“5th Ave.”だとか“Broadway(ブロードウェイ)”などという通り名は聞いたことがあるのでいいのですが、やはり読めない通り名がたくさんあるのです。
 地下鉄の切符は自動販売機で買えますから、発音がわからなくても旅に全然支障はないのですが、ふと思いました。アメリカ人でも地方から出てきた人は、これらを読めるのかな?と。もちろん、アメリカに生まれ育った人なら、見たことない単語でも、それまでの経験から99.99パーセント読めるでしょう。そのとき、あらためて気がついたのですね、日本語にはひらがなという便利なものがあって、読めない漢字の地名もひらがなで表すことができるけど、英語は、もうこれ以上、表す文字はないのだ!ということに。発音のわからない地名などがあったら、これはもう誰かに発音してもらうしかないわけです。非常に単純なことなんですけど、日本語と英語って全然性質の違う言葉なんだと、あらためて知ったわけです。
 すると、英語世界だって、地元の人しか発音を知らないようなへんてこりんな地名とかはあるはずで、もしそこで事件や事故が起こり、ニュースにするとき、アナウンサーの人は、その発音をどうやって知るのでしょう? 日本語なら、記者がファックスやメールを送るとき、そこにひらがなで読み方をつければいいけど、英語はできないじゃぁありませんか!(笑) やっぱり電話で発音を問い合わせるのかしら??? 
 おまけに、少し前、『週刊プロレス』(ベースポール・マガジン社)を読んでいたら、こんな記事がありました。アメリカで活躍する日本人レスラーが、英語のある単語をこの人はこう発音し、別の人はこう発音するので、どっちが正しいのかと聞くのですが、カナダ人のレスラーが次のように答えるのです。「どっちも正しいんだよ。英語は人によって発音が違うからね」!!! ええっーー!!!
 でも、考えてみたら、アメリカ英語とイギリス英語の大きな違いは、まさに発音の違いなんですよね?
 要するに、英語の発音は、口頭による伝承で受け継がれている、ということになるのでしょう。まあ、もともと言葉というものは、最初は聞いて覚えるであって、子供のときに、文字を見ながら、覚えたわけじゃぁありません。学校で字を習うのも、話している言葉を文字という伝達手段にしたらこうなるということを覚えるにすぎません。
 しかし、英語、あるいはそれに類似する言葉で生きている人は、ある単語の発音を知るには、もう、聞いて覚えるしかないわけですから、これって聴覚が非常に研ぎ澄まされていて、記憶がよほどしっかりしていない(笑)と結構つらいと思いませんか。
 ふと、思ったんです。日本人は英語や外国語を習うとき、読み書きは比較的得意だが、聞く、話すが苦手だと一般的に言われていますが、これってもしかして、聴覚と記憶が劣っているのかも、と。ひらがな、カタカナなんてものがあるので、聴覚を鋭くしなくても、そしてそれをしっかり記憶しておかなくてもいい世界で生活しているからなんじゃぁないかしら???と。
 皆さんはいかが思いますか?
 
   

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