「刑事コロンボ」旧シリーズ | ホーム |
70年代に大好評だった「刑事コロンボ」旧シリーズを、約30年ぶりに、中古ビデオなどを買い、見てみました。当時も好きでしたが、今でもその魅力は色あせていません。 そこで、自分なりに評価と、簡単なコメントをつけてみました。 |
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●見たもの テレビの録画、ビデオ、DVDなどがありますが、すべて日本語吹き替えによるものです。 どの作品も3回以上、複数回見ています。 ●評価の見方 あくまでも、個人の主観によるものです。あてにされませんように!(笑) ラスト……コロンボが、犯人の犯行でのミスを見つけ、それを小出しにしながら(笑)、犯人を心理的に追い詰めていくわけですが、ラストで、最後の対決をします。その面白さ。 犯人の魅力……これはなかなか難しいですね〜。犯人役には、アメリカでは有名な俳優さんや、当時話題になっていた役者さんなどが起用されていることがあるようですが、日本人には当然そうしたことはわかりません。 また、犯人役はほとんどが白人の俳優さん、女優さんになるわけですが、アメリカ人が見た、その俳優さんの外見や雰囲気の魅力と、東洋人である日本人が見た魅力は、相当違いますよね。向こうの人には魅力的に見えても、私たちが見ると、「なに、このおっさん?」(笑)という人が結構います。 |
日本語吹き替えの問題もあります。吹き替えによって、原語とは違う、別の犯人像が出来上がるといってよいと思うのですが、吹き替えがこうじゃなかったら!英語で見れば良かったのかも?という作品もありました。 また、俳優さんも演技もいいのだが、犯人の人物像の描き方が足りないとかまずいとかによって、魅力のない犯人になってしまっている場合もありますので、その点も評価のなかに入れています。 ストーリー……犯人役もラストもいいが、ストーリーはつまらない(笑)、またその反対などもありますので、評価項目にしました。 個人的に好きか……完全に筆者の好みによる評価です。 コメント……書いてみたら、どうしてもトリックや、ストーリーがわかる結果になってしまいました。作品を見ないうちは、読まれないのがお勧めです! ■「刑事コロンボ」ファンサイト |
1 | 殺人処方箋 | ラ ★★★ | 犯人が使った替え玉作戦にはあまりに無理がある! |
犯 ★★★★★ | |||
ス ★★★★ | |||
個 ★★★ | |||
2 | 死者の身代金 | ラ ★★★★ | 大胆な犯行の手口がアメリカらしい! ただ、犯人がせしめた身代金は、コロンボ警部のトリックがなくても、いずれ使うことになり、犯人とバレるのでは???? 墓場まであの大金を持っていくつもりだったのか???? |
犯 ★★★★★ | |||
ス ★★★★★ | |||
個 ★★★ | |||
3 | 構想の死角 | ラ ★ | 犯人役の俳優さんは存在感バツグンでストーリーも悪くないのに、結末だけが惜しい! だいたい、コロンボ警部が提示した証拠は、証拠と言えるのか???? 犯人は、相棒をさんざん利用した挙句、とうとう殺してしまう。そんな悪辣な犯人があんなもので観念するとはとても思えない!!! |
犯 ★★★★★ | |||
ス ★★★★★ | |||
個 ★★ | |||
4 | 指輪の爪あと | ラ ★★★★ | 東洋人の自分は、犯人の外見や雰囲気にまったく魅力を感じませんでした。効果音もまずく、これほどひどい効果音はそれほど見たこと(聞いたこと)なし! ラストはそれほど悪くないだけに惜しい! |
犯 ★ | |||
ス ★★★ | |||
個 ★ | |||
5 | ホリスター将軍のコレクション | ラ ★★★★ | ストーリーがつまらないためか、俳優さんのよさが生きていない。 |
犯 ★★★ | |||
ス ★★ | |||
個 ★★ | |||
6 | 二枚のドガの絵 | ラ ★★★★★ | 文句なしに何回見返しても飽きません。変化のあるストーリー、俳優さんとも魅力。 |
犯 ★★★★★ | |||
ス ★★★★★ | |||
個 ★★★★★ | |||
7 | もう一つの鍵 | ラ ★★★★ | コロンボ警部が犯人の小さなミスを見逃さず、犯人を追い詰めていくところはさすが。 |
犯 ★★★★ | |||
ス ★★★★★ | |||
個 ★★★★ | |||
8 | 死の方程式 | ラ ★ | この犯人はなかなか性格がユニークで、異色の存在。犯人のなかでももっとも若い部類に入るでしょう。ただ、殺人をおかした犯人があんなにヤワなのか? ラストは疑問。 |
犯 ★★★★ | |||
ス ★★★★ | |||
個 ★★★ | |||
9 | パイル3−Dの壁 | ラ ★ | 何回見ても、見終わってわけがわからない(笑)。犯人の魅力のなさ、ストーリーのつまらなさで、ほとんど記憶にない作品。 |
犯 ★ | |||
ス ★ | |||
個 ★ | |||
10 | 黒のエチュード | ラ ★★★★ | ラストは悪くないのに、犯人に魅力なし。殺人を事故死と判断してしまうロサンゼル市警察もあまりにマヌケでは? |
犯 ★★ | |||
ス ★★★ | |||
個 ★★ | |||
11 | 悪の温室 | ラ ★★★★★ | ラストもストーリーもよく、コロンボ警部の部下となる刑事も楽しい。惜しいことに俳優さん自体はよいのに、犯人の描き方がつまらない。 |
犯 ★★ | |||
ス ★★★★★ | |||
個 ★★★★ | |||
12 | アリバイのダイヤル | ラ ★★★★ | 犯人の描きこみ不足で、いったいどういう人間なのかわからない(笑)。ラスト自体は悪くないが、ストーリーがまずい。だいたい犯人はなぜ殺人をおかしたの???(笑) |
犯 ★★ | |||
ス ★★★ | |||
個 ★★ | |||
13 | ロンドンの傘 | ラ ★★★★★ | ロンドンを舞台にコロンボ警部大活躍! 異国の地、ロンドンの魅力がたくさん出てきて、ストーリー以外でも楽しめる! 犯人役の女優さんの白人らしい、大げさな表情が印象に残る。 |
犯 ★★★★ | |||
ス ★★★★★ | |||
個 ★★★★★ | |||
14 | 偶像のレクイエム | ラ ★★★ | あとに出てくる「忘れられたスター」もそうだが、この犯人も落ち目の女優さん。アメリカではこういう女性犯人像が好まれるのか? |
犯 ★★★★ | |||
ス ★★★★★ | |||
個 ★★★ | |||
15 | 溶ける糸 | ラ ★★★★ | ラスト自体としては悪くないが、物理的に見て実際は不可能なはず(笑)。 |
犯 ★★★ | |||
ス ★★★★ | |||
個 ★★★ | |||
16 | 断たれた音 | ラ ★★ | なぜか何回見ても見飽きない。犯人がかなり神経質な人間に描かれているから? 日本語吹き替えのよさもあるのかも。被害者が、気のいい、太っちょのおじさんでチェスの名人には全然見えないのも、楽しい。 |
犯 ★★★★ | |||
ス ★★★★ | |||
個 ★★★★★ | |||
17 | 二つの顔 | ラ ★★★★★ | 犯人に魅力なし。外国物を見るときのむずかしさですかね。コロンボ警部が料理番組に飛び入りしたりする楽しい場面もあり、ラストも非常にいいんですが。 |
犯 ★★ | |||
ス ★★★★ | |||
個 ★★★ | |||
18 | 毒のある花 | ラ ★★★ | ストーリーや犯人像には失敗しているが、化粧品業界が舞台で、女性の興味をひくせいか、好きな作品。犯人役の女優さんが美人で見ていてホレボレ。ファッションも楽しい。 |
犯 ★★★★ | |||
ス ★★★ | |||
個 ★★★★★ | |||
19 | 別れのワイン | ラ ★★★★★ | 英語の原題は違うが、この作品こそ、香り豊かで豊穣なワイン! 犯人も作品も気品にあふれている! 事故死との判断には無理がありすぎだが、そうした欠点も、この気品の前には吹き飛んでいる。「イタリア人なのに音痴っていうのは私だけですかね?」というコロンボ警部の台詞は、すべての作品のなかで、いちばんよく覚えている台詞。 |
犯 ★★★★★ | |||
ス ★★★★★ | |||
個 ★★★★★ | |||
20 | 野望の果て | ラ ★★★★ | 選挙演説、選挙事務所、誕生パーティーなど、さまざまな場面が出てくるのに、全体として、ストーリー、画面とも非常に単調に感ずる。カメラアングルが単調なのか? ラストも悪くないのに、なぜか見返そうという気が起きない。 |
犯 ★★ | |||
ス ★★★★ | |||
個 ★★ | |||
21 | 意識の下の映像 | ラ ★★ | ラストそれ自体はよいが、犯人があのトリックに引っかかるのは無理では? |
犯 ★★★★ | |||
ス ★★★★ | |||
個 ★★★ | |||
22 | 第三の終章 | ラ ★★★★ | 被害者の一人が武器マニアで、なんか「刑事コロンボ」の作品に合わない。ストーリーもややこしく、見返す気が起きない。 |
犯 ★★ | |||
ス ★★ | |||
個 ★★ | |||
23 | 愛情の計算 | ラ ★★★ | 研究所のなかでのコロンボ警部の体験が楽しい。 |
犯 ★★★ | |||
ス ★★★★ | |||
個 ★★★ | |||
24 | 白鳥の歌 | ラ ★★★ | 犯人像がイマイチ。いい人なのかそうでないのかがわかりにくい。 |
犯 ★★★ | |||
ス ★★★★ | |||
個 ★★★ | |||
25 | 権力の墓穴 | ラ ★★★★★ | これほど大胆なストーリーというか、犯人の犯行もあまりない。これを考えた脚本家はすごい! |
犯 ★★★★★ | |||
ス ★★★★★ | |||
個 ★★★★ | |||
26 | 自縛の紐 | ラ ★★★★ | 理由はわからないが、何回見返しても見飽きない。犯人役の吹き替えのよさ? |
犯 ★★★★ | |||
ス ★★★★★ | |||
個 ★★★★★ | |||
27 | 逆転の構図 | ラ ★★★★★ | ストーリー、犯人、ラスト、すべて文句なし! すべの作品のなかで、もっともよく記憶している作品。 |
犯 ★★★★★ | |||
ス ★★★★★ | |||
個 ★★★★★ | |||
28 | 祝砲の挽歌 | ラ ★★★★ | コロンボ警部が寄宿舎に泊まり込みで捜査。こういう学校、アメリカにほんとにあるの? |
犯 ★★★★★ | |||
ス ★★★★★ | |||
個 ★★★★ | |||
29 | 歌声の消えた海 | ラ ★★★★★ | コロンボ警部が奥さんとの船旅の途中で事件に遭遇! 船の上という、いつもと違う捜査環境が楽しめる。 |
犯 ★★★★★ | |||
ス ★★★★ | |||
個 ★★★★★ | |||
30 | ビデオテープの証言 | ラ ★★★★★ | ラストはまさに正統派推理小説。犯人は機械オタクで、いいトシしてオカッパ頭というのも楽しい。ただ、重厚な屋敷のなかの場面が多いせいか、全体として画面が単調。なんかいつも屋敷のなかの茶色の壁ばっかり見ていたような。 |
犯 ★★★ | |||
ス ★★★★ | |||
個 ★★★★ | |||
31 | 5時30分の目撃者 | ラ ★★★★★ | ラストがよい! 犯人役はこのうえなくハンサムで、007のジェームスボンドみたい。 |
犯 ★★★★★ | |||
ス ★★★★ | |||
個 ★★★★★ | |||
32 | 忘れられたスター | ラ ★★★ | 犯人は特殊な境遇に置かれているが、描き方のまずさで、ストーリー上ではほとんどわからないのが惜しい! |
犯 ★★★★ | |||
ス ★★★★ | |||
個 ★★★ | |||
33 | ハッサン・サラーの反逆 | ラ ★★★★ | 犯行を外部からの侵入者と見せかけるにはあまりに無理があるでしょう。それに犯人はなぜ犯行をおかしたの?? |
犯 ★★★ | |||
ス ★★ | |||
個 ★★★ | |||
34 | 仮面の男 | ラ ★★★★ | コロンボ警部がFBI(CIA?)と対決? |
犯 ★★★★ | |||
ス ★★★★★ | |||
個 ★★★ | |||
35 | 闘牛士の栄光 | ラ ★ | メキシコが舞台。いろいろな点で、とにかくわかりにくい作品で、推理ドラマの作り方について、かなり考えさせられた。小説なら、途中、人の名前やストーリーがわからなくなっても前に戻ることが出来るが、テレビは出来ない! 監督はそれをまったくわかっていないのではないか! まず、冒頭から、矢継ぎ早に、犯人、被害者、被害者の息子、牛!(笑)の名前が出てきて、とても覚えられない! すると今度は、闘牛に使う道具の名前まで出てきて、完全に混乱! 犯人も被害者の名前も覚えられないのだから、コロンボ警部が現地の警部さんに自分の推理を語っていても理解できない。そして、ラストのまずさ! 農場の闘牛場という特殊な環境で、犯人の共演者は牛!(笑)のせいもあるのだが、演技、カメラアングル、編集、すべてが悪く、これまたなにがなんだかわからない! 記憶力があり、頭のいい人にしか、この作品は向きません!(笑) 被害者は、昔は犯人の相棒らしかったのだが、要するに犯人が経営する農場の一使用人。魅力ある推理ドラマには、被害者にもまた魅力が必要というのも痛感。メキシコが舞台という楽しさがまったくないのも致命的。 |
犯 ★★ | |||
ス ★★★ | |||
個 ★ | |||
36 | 魔術師の幻想 | ラ ★★★ | 犯人役の俳優さんは、なんと3回目の登場! 立っているだけで存在感充分! |
犯 ★★★★★ | |||
ス ★★★★ | |||
個 ★★★★ | |||
37 | さらば提督 | ラ ★★★ | これもストーリーが極めてまずい! ラストになって、なにがどうなったのか理解できる人はあまりいないでしょう。必要な場面が割愛されすぎ。せっかくのラストがまったく生きていない。犯人も描きこみ不足。犯人と被害者の年齢差もへんでは???? |
犯 ★ | |||
ス ★ | |||
個 ★★ | |||
38 | ルーサン警部の犯罪 | ラ ★★★★ | まじめなんだかオチャラケなんだかよくわからない犯人。 |
犯 ★★★ | |||
ス ★★★ | |||
個 ★★★ | |||
39 | 黄金のバックル | ラ ★★★ | 犯人が、殺人へと被害者をおびき出す口のうまさは、全作品中随一! これには感心。ただ、殺害の方法はあまりに不自然! 犯人はあることの名手なのか??? それと、犯人はいったい姪のことを愛しているのかそうでないのか??? |
犯 ★★★ | |||
ス ★★★ | |||
個 ★★★★ | |||
40 | 殺しの序曲 | ラ ★★★★★ | 一見、頭が回らなさそうに見えるコロンボ警部。そうでないことがみごとに証明される! |
犯 ★★★★★ | |||
ス ★★★★★ | |||
個 ★★★★ | |||
41 | 死者のメッセージ | ラ ★★★★ | 犯人はアガサ・クリスティさんがモデルでしょうか? 内容そのものとは全然関係ないことですが、港でコロンボ警部と語る犯人の服装がたまらなくステキ! あのころ流行ったニュートラそのまんま。今まで見た映画やテレビドラマのなかで、いちばん好きな服装の一つです。 |
犯 ★★★★★ | |||
ス ★★★★ | |||
個 ★★★★ | |||
42 | 美食の報酬 | ラ ★★★ | これは個人的に日本語吹き替えがこうじゃなかったらまったく違った印象になっていたかも?という作品。それというのも、犯人の外見が日本放映年1993年から始まった新シリーズの「汚れた超能力」に似ているのと、吹き替えまで似ていて、「汚れた」の印象が強い筆者は混同が起こりました。コロンボ警部がたくさんの美食をご馳走になる、楽しい場面が出てくるのに、そのせいでまったく楽しめなかった作品です。 |
犯 ★ | |||
ス ★★ | |||
個 ★ | |||
43 | 秒読みの殺人 | ラ ★★★★ | この作品は、全作品中異色中の異色。「刑事コロンボ」が刑事物ドラマ、推理ドラマであるとしたら、これは、「殺人が出てくる普通のドラマ」「刑事と犯人が出てくる一般のドラマ」といってもいいでしょう。「刑事コロンボ」の犯人は、大金持ちの家に生まれていたり、仕事で成功者となって、地位も名声もあることがほとんどですが、この犯人は、一従業員。ほかの犯人と違って、仕事の力はあるが、トップになるほどの能力はない。このトップになれないことこそが犯人を殺人へと駆り立てている。印象的なのは犯人が重役たちに作品を見せる場面。重役たちは自分たちの話に夢中で、一従業員である犯人のことを鼻にも引っ掛けていない。こうした犯人の、一種みじめったらしい姿は、ほかの作品では出てこなかったもの。原題は「Make me a perfect murder」。私を完全な殺人者にして、とても訳すのでしょうか? しかし、仕事でパーフェクトになれなかった犯人は、殺人でパーフェクトになろうとして、やはりパーフェクトにはなれず、コロンボ警部に捕まってしまう。ほかの犯人が犯行を悠々とやってのけるのに、この犯人は綱渡りのような方法で殺人をおかす。ドラマ全体がスリリングなのも、他の作品と違うところ。もし、推理ドラマ、刑事ドラマに関心のない人にもこの作品は薦められるでしょう。 |
犯 ★★★★★ | |||
ス ★★★★★ | |||
個 ★★★★★ | |||
44 | 攻撃命令 | ラ ★★★★ | 面白い方法で行われる殺人。しかし、犯人は、奥さんの浮気に死をもって報復するのですから、その異常性格がもっと出てもよかったのでは? |
犯 ★★★ | |||
ス ★★★★ | |||
個 ★★★ | |||
45 | 策謀の結末 | ラ ★ | これもわけのわからない作品(笑)。ラスト、犯人像、ストーリー、作品中、最もつまらなかったもの。 |
犯 ★★ | |||
ス ★★ | |||
個 ★ |